日刊工業新聞社記事「カードに半導体不足の影 納品遅れ ICチップ奪い合い」【記事に関する弊社代表コメント】

カードに半導体不足の影 納品遅れ ICチップ奪い合い

通常、ICカードのICチップは印刷会社にて2年程前から年間の概算数量を確保します。当然半導体メーカーは発注量が多い印刷会社を優先しますし、印刷会社はロットの多いカード会社を優先するので、カード会社やカード種別によって不足するか否かは変わってきます。
知見あるカード会社は、半導体調達力や技術力を勘案して印刷会社を決めますが、その差は有事の際にしか浮き出て来ないので価格だけで調達先を選ぶカード会社は多いです。
自動車産業や電機産業の方がロットもスペックも高くて優先供給されるでしょうから、半導体不足の影響は発行枚数の少ないカードほど発生してしまう可能性はあります。
一方で、非接触ICチップ搭載スマホは多いので「スマホでタッチ決済すればカードは不要」と考える消費者が増え、ますます非接触Type-A/Bインフラが重要になる可能性があります。